School—開校の経緯
ロシア国立ぺルミバレエ学校日本校 開校の経緯
クラシックバレエダンサーを育てる教授法である「ロシアバレエメソッド」は、通称ワガノワメソッドと呼ばれ、ロシア連邦文化省直属の4つの連邦国立バレエ学校(ワガノワ、ボリショイ、ペルミ、ノボシビルスク)では、文化省が明確に定めた同じカリキュラムで授業が行われています。
クラシックバレエダンサーに求められる条件には、「クラシックダンス(バレエ)」、「キャラクターダンス」、「ヒストリカルダンス」を踊る能力・経験・知識が挙げられます。これらの3つのダンスは、伝統的に受け継がれているバレエ全幕作品において必ず含まれており、バレエが多くの魅力を放つ総合芸術として世界中で愛される所以となっています。
バレエ教師は、これらのダンスにおいて、バレエ学校入学年齢である10歳から、卒業年齢である18歳までの段階的教授法理論および実践法の理解、伴奏音楽の理解、生徒に正確なお手本を見せることのできる能力が求められています。
しかし、これらのダンスを正しく学ぶことのできる環境は少なく、日本では独自の指導法や、舞踊経験に頼った主観的な指導を行うインストラクターを多く抱えている現状があります。このような状況では、将来性のある生徒たちの可能性を広げるサポートを行うことは難しく、バレエの真髄に触れる機会や日本におけるバレエ教育の発展も望むことができません。
このような問題を改善するために、ロシア政府の意向により「ロシアバレエメソッド:通称ワガノワメソッド」を最も純粋な形で継承しているといわれるロシア連邦国立ペルミバレエ学校の協力により、2005年にロシア国立ペルミバレエ学校日本校を開校しました。私たちは、本学の活動を通じて、日本におけるバレエ芸術の普及と振興に貢献して参りたいと考えております。
本学の目的
- 正式なペルミワガノワメソッド教師の養成とサポート
- ロシアバレエメソッド教科書の整備
- ロシアバレエメソッドによるダンサー養成のための伴奏音楽の整備
- 第1〜8学年におけるダンサー養成に伴う各学年の検定システム、検定見本映像(DVD)、検定用伴奏音楽(CD)の整備